第二新卒の転職で年収が下がるってホント? 2017.10.05
第二新卒で転職すると、どうせ年収は下がるだろうと思っている方は多いのではないでしょうか。第二新卒として転職して失敗したなど、否定的な意見がよく聞かれるというのも事実です。
しかし第二新卒は上手く使えば、逆に給料アップ、キャリアアップが狙えます。非常に有用な採用枠なのです。
ではなぜ多くの方が失敗してしまうのでしょうか。さらに、どうすれば年収アップを狙うことができるでしょうか。
皆さんが給料アップ、キャリアアップするための方法を、徹底的に解説します。
第二新卒の転職で年収が下がったのはこんな人
第二新卒の転職でよくある失敗談は防げないものなでしょうか。
そんなことはありません。よくある失敗のケースは次の3種類です。
- 準備不足でなかなか採用されない
- とりあえず先に退職してしまった
- ブラック企業に就職してしまう
これからそれぞれ詳しく解説しします。
準備不足でなかなか採用されない
何度も第二新卒歓迎の求人に応募し、面接したのになかなか採用されない。そのため次第に条件を妥協した結果、年収が下がってしまった。これは大変よく聞かれるケースです。第二新卒の転職活動は厳しいのでしょうか?
企業側としても採用する気があって、第二新卒歓迎の求人を出しているわけです。全く通らないということはあまり考えにくいですよね。
ではなぜ採用されないのでしょうか。次のような理由があります。
1.キャリアプランが明確になっていない
キャリアプランが明確に示されないと、人事担当者はあなたが今後どのように成長していきたいのかが分かりません。今後きちんと自社に定着して成長していけるのかということは、とても重視されます。
2.どうして今の会社を辞めたいのか正確に言語化できていない
企業が気にしているのは、どうして今勤めている会社を辞めたいのかという点です。これが分からないと、採用してもまた辞めるかもしれないという不安が払拭されません。
「今の仕事が嫌だから」という理由はやめましょう。なぜその企業に入りたいのかということも話せればベストです。
3.面接練習を十分に行っていない
面接はある程度の練習が必要になります。十分に面接対策をしておらず、面接で受け答えに詰まり不採用になってしまうというケースも多いようです。
採用担当者ウケのいい受け答えを考えておくなど、しっかりと面接対策も行いましょう。しかし独力で全ての対策を行なうのは困難です。エージェントのカンセリングサービスなどを利用するとよいでしょう。
先に退職だけしてしまった
ゆっくりと転職活動ができるのであれば、条件の悪い会社に就職しようとはあまり思わないですよね。とりあえず今の会社が嫌で退職してから転職活動を始めたというケースでは時間的に妥協せざる負えない状況になり、給料が下がってしまうということがあるようです。
特に、第二新卒の転職はうまくポテンシャルをアピールできないと長引いてしまうこともあるのが特徴です。
先ほど、紹介したように準備不足でなかなか採用されないということもあります。
後がない状況で転職活動をするのは焦ってしまいますし、避けたいところですね。
転職先がブラック企業だったケース
現在の雇用条件とあまり変わらないだろうと思っていたら、ボーナスが業績に連動して支給されない場合があるといった会社だったとか、残業代がみなしでフルには支給されない会社だったなど細かい条件の見落としで年収が下がってしまうということもあるようです。
こういった失敗をする第二新卒の方に多いのはとりあえず今働いている会社を辞めたいという気持ちが強すぎて求人の精査をしっかりできていなかったというケースです。
落ち着いて求人の細かい条件をチェックすることを忘れないということと、会社のチェックを行ってブラック企業の求人を排除しているエージェントを利用するなどすれば、こうした失敗を防ぐことも難しくないでしょう。
第二新卒でも年収アップを目指せる理由
紹介してきたように、第二新卒の転職が失敗するケースはありますが、対策がとれないものではありません。あとは好条件の求人があれば言うことなしですよね。
ということで、続いて第二新卒歓迎の求人にも給料アップを目指せる好条件のものが多くある理由をお教えします。
人手不足から大企業も求める人材に
第二新卒を歓迎しているのは一部の限られた中小企業だろうと考えている方も多いかもしれませんが、実際には大企業も第二新卒を歓迎しているのです。
求人倍率が2倍以上になり、新卒の3年以内の離職率が3割を超えるなど第二新卒を受け入れたくなる理由は企業にとっても多くあります。このため、著名な会社であっても第二新卒歓迎な求人を出していますし、そうした求人は年収を含めて好条件なことも多いですから期待できるというわけです。
全く新しい稼げる業界にも挑戦できる
コンサルや金融など稼げそうな業界にキャリアチェンジできるのも第二新卒の魅力です。特に現在、肉体労働が多く給料もあまりよくないというような業界で働いている人であれば、転職を通じて一気に給料アップを達成することも可能なわけです。
もちろんそうした業界に挑戦するためにはあなたのポテンシャルをしっかりとアピールしなければなりません。面接時の受け答えなどが転職を成功させる要になってくるでしょう。
給与について交渉を行う
意外とこれをやっていない人もいるのでしょうか。
ただ、未経験で転職のケースだとなかなか成功することは少ないですが、前職で経験していた場合堂々と質問したり、エージェントの方から聞いてみてもらうことをしてもいいでしょう。
など給与についての質問はいくつもあるでしょう。
雇う側のほうが、雇われる側より立場的に強い関係性にあるのが日本の現代社会ですが、それでもきちんと確認していった方が確かでしょう。
纏足エージェントに登録して、自分専用のコンサルタントが付き、その方が年収や条件の話し合いをしてくれます。
相場より大幅に高い条件で転職することは難しいですが、不当に安く雇われたりすることは避けられるでしょう。
自分と同じスペックの人の転職者を見ると、自分の市場価値が大体分かってくるでしょう。
これさえわかっていれば、大幅な値上げを狙って交渉することは無いですし、しっかりと転職を成功させることができるでしょう。
この時、気をつけてほしいことは、「自分の市場価値を見誤らないこと」です。
高すぎても調子にとっていると取られる場合もありますし、逆に低すぎても損をする可能性があります。市場価値を知るには転職エージェントに相談することが一番の近道になることでしょう。
転職で給料アップを達成するための秘訣
第二新卒だからといって無条件に給料が下がってしまうということはないのはお分かりいただけたと思いますが、もちろん落とし穴が多いのも事実です。
それでは、続いて実際に第二新卒として転職して給料アップを目指すならどうしたらよいのかその秘訣をご紹介します。
まずはブラック企業をスクリーニング
給料が下がってしまったり、給料自体が下がらずともQOLが低くなってしまう残業の多さであったり、ブラック企業は絶対に避けたいですよね。
残念ながら未経験者歓迎の求人にはブラック企業がまぎれこんでいることも多いです。
では、どうしたらそうした企業を避けられるのでしょうか。まずは求人を見つける場所がポイントになります。
たとえばハローワークなどではあまり企業を選別していないので、どんな企業が求人を掲載しているかわかりません。
第二新卒をサポートしようと第二新卒に特化したエージェントである「ハタラクティブ」や「JAIC」などはしっかりと掲載企業の選別を行っているので、そうしたところを通じて求人情報にアクセスするのがまず第一のステップと言えるでしょう。
第二新卒の転職は面接がキーポイント
第二新卒は経験やスキルがなくても転職を成功させられる限られたチャンスです。どの企業もその人のポテンシャル・バイタリティといったポイントで将来性を判断して採用を決めます。
ですから、キャリアもないわけですし書類で伝えられることは限られていて、面接でいかに熱意や適性を伝えられるのかが決め手になります。アピールの仕方や、会社への適正をしっかりと用意して面接に挑みたいですよね。
自分だけでは客観的な視点もわからないし、どうアピールしたらよいかわからないという人は無料で利用できるキャリアコンサルタントなどのサービスを活用して、面接ウケするアピールの方法を学ぶとよいのではないでしょうか。
面接でしっかりとポテンシャルをアピールできれば第二新卒としての転職で給料アップを狙うことも十分可能でしょう。
長期的な視点で給料アップを目指していくのも大切
もちろん、好条件の求人ばかりではありませんし、今とあまり条件は変わらない求人しか手に届かなそうというケースもあるでしょう。そんな時は長期的な視点を持つことも忘れないでください。
最近は、転職を通じてキャリアアップを図っていくという働き方も少しずつ一般的になってきました。
今の職場よりもスキルを積んでいける職場であれば将来的に年収を高めていくことも十分狙えます。
今すぐには年収が変わらないというケースであっても、転職先をしっかり選べば将来的に1000万円以上を目指すことだってできるわけです。
ですから、会社の研修や風土をしっかりと精査することも大切になるでしょう。
同業職で転職する
転職で年収が上がっている人を見てみると、共通していることがあります。それは、「同職種での転職」です。
完全に同じ職種じゃないとだめなのかぁ…、そんなことも実は無いんです。
前職での職歴がある程度役に立つのであれば、昇給も可能性あります。
逆に、資格もなく、経験もなく、未経験職種へ転職する場合ですと、年収が下がってしまう可能性濃厚です。
同職種での転職で年収UPを狙っていきましょう。
給料アップも諦めないで転職しよう!
紹介してきたように、第二新卒の転職が必ず失敗するということはありません。
いくつかのポイントに注意して落ち着いて転職活動をすれば、給料・年収アップを達成できる可能性も十分あります。
今の会社ではスキルが積めないと感じるようでしたら、第二新卒として転職したほうがいいかもしれませんね。みなさんが新しいキャリアを始められることを願っています。