第二新卒で広報職に!絶対知っておきたい基礎知識 2018.06.21
みなさんは「広報」と聞くとどんなイメージがありますか?
自社の商品を宣伝する、華やかな職というイメージの人も多いかもしれません。どの業界、企業にも必要になる広報ですが、その仕事内容は多岐に渡ります。そこで、意外と誤解しがちな広報の仕事内容や求められるスキルについて基本的なところから解説します。
広報ってどんな仕事?
広報はPRとも呼ばれます。PRとは、Public(=公衆)Relations=(関係)の略です。
つまり,会社と社会との間に良好な関係を築く仕事ということです。基本的には自社の商品・サービスについて社会に広く知ってもらえるように施策を行います。
実際的には仕事内容は社外広報と社内広報の2つに分けられます。
社外広報
社外広報は、企業の商品やサービスに関する情報を発信し、会社のブランド確立や売り上げアップに貢献することが仕事です。具体的な広報活動としては、
プレスリリースでは、会社の商品や情報を一括してファイルにまとめて新聞社やテレビ局、雑誌社に発表します。ただ情報を発信するだけでメディアが取り上げてくれるわけではないので、それを魅力的に伝える必要があります。
プレスリリースを見た外部メディアが連絡してきた場合の対応も広報が行います。取材の日程調整や段取り、内容を連絡をとりながら決めていき、当日も取材に同行します。自社の商品やサービスが誤解を招くような形で伝えられていないかをチェックすることで、情報齟齬を回避します。
IRとは、Investor Relationsの略で、投資家と関係を築くことです。具体的にはIR情報のリリース作成、配信や、投資家への対応などがあります。決算など重要な数字データを扱うことも多く責任の重い仕事です。
社内広報
社内広報は、自社の新しい商品やサービスなどの最新の情報や会社の方向性をまとめて社内報等で発信する仕事です。社内広報は一見地味に見えるかもしれませんが、社員の意識向上や一体感の創出、社内業務一般の円滑化のためには必要不可欠です。
具体的な仕事内容は、
などです。
求められるスキルは?
1.コミュニケーション力
これは広報において最も重要なスキルだと言われています。なぜなら広報は社内外の人と関わる機会がとても多い仕事だからです。社外の人からは会社の顔として見られるので、失礼のないようなマナーや気配り、そして自社の意図を的確に伝えるコミュニケーション力が求められます。
2.対応力
事故やトラブルへの対処、謝罪も広報の重要な仕事の一つです。この対応によっては大きく会社のイメージを下げかねないので、迅速かつ柔軟な対応が求められます。
3.パソコンスキル
広報の仕事柄パソコンスキルは必須です。ワードなどの文書作成ソフトで社内報を作ったり、パワーポイントで社外に会社のことを説明したりすることも多いので、基本的なソフトは使えた方がいいでしょう。
4.情報収集能力
広報は社内外の様々な情報を収集し、どの情報をどの媒体でどのように発信するかを考えなければなりません。そのためには積極的に情報収集をしていくとともに、その情報がどのくらい重要で優先度が高いのかを見極める必要があります。社内広報でもそれは同じで、社内の情報通にならなければいけません。
広報に転職するには?
広報の中途採用はとても人気があり倍率も高いです。転職する上での必須の資格等は特にありませんが、広報に似た職種(経営企画・営業・マーケティングなど)を経験している、あるいは転職したい業界で働いた経験がある人は有利でしょう。
このように広報は経験者や強みを持った人が採用されやすいです。もし未経験で広報に転職したい場合は、社内異動、未経験歓迎の求人に応募する、PR会社に転職する、といった方法があります。一旦志望業界の営業職等で働いてその業界の知識をつけてから、その後広報部に異動する方法も有効ですが、本当に異動できるか確証がないというところがデメリットです。
また企業によっては広報部がなく、総務や他の部署がその役割を兼ねている場合もあるので、入る前に社内環境をしっかり調べておきましょう。
もし未経験歓迎の求人に応募する場合は徹底的に業界研究をし、しっかり志望動機を練って自分が即戦力になれることをアピールしましょう。
まとめ
広報は、どの業界、企業にも必要とされる職です。
営業などに比べて直接的な利益を生み出すわけではありませんが、企業のブランドやイメージアップに大きな役割を担っています。
そして今後はますますネットでの情報発信が重要になってくると予想されるので、より強い広報力が求められうようになっていくでしょう。
広報は職種柄多忙なことも多いですが、情報を通じて売り上げに貢献できるやりがいの大きい仕事です。
興味のある人はぜひチャレンジしてみてください。