第二新卒の転職にハローワークは使えるの? 2018.02.06
第二新卒として転職を考えている方の中には、ハローワークの利用を検討している人もいらっしゃるでしょう。
誰しも知っているようであまり知らないハローワークの特徴、そして第二新卒の転職に活用できるのか詳しくご紹介します。
ハローワークの求人やサービスの特徴とは
仕事を探す場所としてハローワークを最初にイメージする人も多いと思いますが、求人情報を検索できる民間の転職サイトなどと比べてハローワークの求人にはどのような特徴があるのかという点から紹介していきたいと思います。
大企業の求人はほぼない?
転職サイトと比べるとハローワークには大企業や人気企業の求人が集まっていないのが現実です。
それは、転職サイトを利用するほうがいい人材が集まるということや信頼している人材会社にある程度選考を任せているという事情もあって、大企業がハローワークに求人を掲載しない傾向があります。
また、第二新卒歓迎の大手求人というような応募が殺到しそうな好条件求人は特にエージェントで非公開に集められている可能性も高いです。
そうした求人をハローワークで見つけるのは難しいでしょう。
ほぼ確実に第二新卒歓迎
第二新卒の方に嬉しい特徴ということもできると思いますが、基本的に第二新卒だと断られるという求人は掲載されていないでしょう。
ハローワークに掲載されている求人は既卒やフリーターも含めて、それまでの経歴を問わないものが多いです。第二新卒という理由で転職が不利になることはないでしょう。
一方で、第二新卒としての利点を生かせないという可能性もあります。求人を掲載している企業が第二新卒の社会人スキルをもっているという利点を理解していない可能性も高いですし、既卒やフリーターと同じ枠で争うことになるのでお得とも言えないのです。サービスは良いとは言えない
また、サービスやスタッフの対応も悪いという口コミが多いです。
やはり競争があってサービス向上意識の高い民間と比べると公的なサービスの質はあまりよくなく、お役所仕事の対応でがっかりしたという声も多いです。
キャリアプランなどについて転職のプロと相談できるエージェントサービスとは大きく異なるポイントと言えます。
また、求人検索機能も整っていないので、思ったように希望条件の求人を検索できないということもあるようです。
第二新卒の転職はハローワークに頼ってはいけない?
紹介してきた通り、民間の転職サービスと比べてあまり求人の質などの面で期待できないです。では絶対に利用しないほうが良いかというとそうでもありません。
民間には掲載されていない優良求人があることもある
地方などに顕著ですが、民間の転職サービスがあまり普及していない場合、ハローワークに優良求人が集まるというケースもあるようです。
また、民間のサービスが無料で利用できるのはその分、採用企業がリクルートなど人材業界に求人掲載料や契約手数料を払っているからです。
ハローワークであれば求人掲載にお金はかかりません。ですから安定している中堅の会社であっても事業規模が小さいと転職サイトよりもハローワークに求人を掲載することを選ぶということもあります。
つまり必ずしもハローワークに掲載されている求人の質が悪いということはありません。中には好条件な求人も集まっているのです。
玉石混合の中から好条件の求人を見つけるためにも民間の転職サイトの求人と比較しながらハローワークの求人情報を見るとよいでしょう。
ハローワークは最後の手段
厚労省のページを見るとわかりますが、ハローワークの目的は民間では支援しきれない就労困難者の最後のセーフティーネットワークとなるです。
そもそも第二新卒として年収UPやキャリアアップを果たす転職が目的なのではなく、失業せずに最低限自分で稼いで生活できるようにするのが目的となっているわけです。
ですから、転職に失敗し、無職になってしまいどうしても再就職をしなければならないというタイミングであれば、ハローワークの求人情報を利用するとよいでしょう。
ハローワークのデメリットを理解して賢く利用しよう!
ご紹介してきたように、ハローワークの利用にはデメリットが多いのも事実です。そこで、そうしたデメリットを踏まえて第二新卒の転職を成功させるためのハローワークの使い方をご紹介したいと思います。
必ず転職サイトにも登録する
紹介した通り、優良求人が混じっているかもしれないのもハローワークの特徴です。
ただ、ブラック企業を排除しているわけでもないですし、条件の悪い求人が多いのも事実です。
ですから、転職サイトで第二新卒歓迎の求人情報を探して比較しながら吟味するとよいでしょう。あくまでも掘り出し物が見つかるかもしれないという気持ちで求人を探すとよいでしょう。
第二新卒としての魅力を最大限アピール
仮にいい求人が見つかったら実際に応募することになりますが、この時意識したいのは第二新卒としての魅力を最大限アピールすることです。
先ほど紹介したように、ハローワークの求人は第二新卒だけをターゲットとしているのではなくむしろ既卒やフリーターの人たちを念頭に集められているということも多いです。
自分がそうした人たちと比べて就業経験があり採用されてからすぐでもある程度のビジネスマナーを活かして仕事ができるというアピールをすることが大切なのです。
ここに注意すればスムーズに採用されることも難しくないでしょう。