第二新卒として転職するのは損? 2017.11.24
第二新卒という言葉を良く聞くようになりましたよね。前よりも採用されやすい、今求められている人材という風に紹介されることもあります。
でも本当に第二新卒としての転職は魅力的な選択肢なのでしょうか。30代になってから転職するのと比べてどっちがお得なのか懐疑的な方も多いでしょう。
今回は、第二新卒としての転職は本当におすすめできるのかご紹介します。
第二新卒の転職ならではの魅力
まずは、30代になるのを待たないで今だからこその、第二新卒としての転職の魅力についてご紹介していきたいと思います。
第二新卒ならまったく違う業界に挑戦できる
スキルを持っていないと転職できないと思い込んできた方も多いと思いますが、第二新卒はまさにそうした定説が崩れているという例と言えると思います。
企業にとっても、社会人スキルなどを備えている第二新卒は魅力的な人材となっているのです。
このためスキルが無くとも、未経験者であっても新しい仕事に就職することができる。これが第二新卒の1番の魅力と言えるのではないでしょうか。
例えば、事務職に就職してみたけれど自分に合わないと感じるという人などにとっては、絶好の機会と言えます。
そして、第二新卒はこれから会社の戦力となっていくことが期待されていますから、しっかりと研修などを受けることもできます。将来的に新しい業界・職種で活躍していくことも難しくないのです。
30代になってしまえば、自ずとスキルも蓄積されていきそうした一からのスタートを切ることは難しくなるでしょう。
今の仕事に違和感があるという方であれば、第二新卒として転職するほうが30代まで待つよりもお得と言えるでしょう。
新卒の時よりもいい条件の会社に転職できる?
そうは言っても、第二新卒として転職すると給料は下がるだろうと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、そうとは限らないのです。景気が悪く、就職氷河期と言われた2010年~2013年と比べて労働市場の状況は大きく変化しました。
労働市場が売り手市場と言われることも多くなり、求人倍率も安定して2倍以上となるなど、数年前よりもとても採用されやすい状況が整っているのです。
ですから、同じ学歴・能力であっても今ならもっと好条件で採用される可能性もあるのです。
ここ数年で、若年離職者に対する、すぐに仕事を辞めた軟弱者というような偏見も薄れてきました。
景気の良い今なら、新卒の時よりも条件のいい会社に採用される可能性も十分あるのです。
どんな人が第二新卒として転職すべきなのか
このように、第二新卒としての転職には魅力もありますが当然全員が目指すべきというわけではありません。
それではどのような方が、第二新卒として新しい仕事を目指すべきなのでしょうか。
今の会社ではスキルが積めなそうという場合
ご紹介してきたように、第二新卒として転職することはデメリットが大きいということはありません。
ですから、今の職場に問題があるという場合は、新しい職場を探した方がよいと言えるでしょう。スキルが積めない職場というのがその一例です。
もちろん、新入社員であれば雑用を任されることも多いと思います。それでも新人研修を通じたスキルアップの充実度合いや、30代の先輩社員の働きぶりを見ていればスキルを積める職場であるかという事は推測できるのではないでしょうか。
スキルアップができなければ、年収が高まっていくことも、仕事の幅が広がっていくことも難しいですよね。
そういった場合には、躊躇せずに早めに社員教育の充実している会社に第二新卒として採用してもらうことを目指したほうがよいでしょう。
今の仕事を辞めたい理由がある人も
先程も少し紹介しましたが、仕事が自分に合っていないと感じているケースなどです。それ以外にも、人間関係が上手くいっていないケースなど仕事を辞めたいと感じている人も少なからずいらっしゃいますよね。
そんな方は当然、第二新卒として新しい仕事を見つけたほうがいいと言えるでしょう。
注意したい点は、採用する企業は応募者が定着してくれるかどうかをもっとも気にかけています。ですから、実際に転職活動をする際には、前の仕事を辞めたかったからというネガティブな理由を伝えるのは好ましくないということです。
他の理由なんて思いつかないという方は、エージェントのコンサルタントサービスを活用するなどして、しっかりと面接対策をしておくと採用もスムーズに決まるでしょう。
第二新卒で全く違うキャリアを目指そう
どうだったでしょうか。第二新卒ではいい仕事にはつけないと思っていた方には意外だったかもしれませんが、第二新卒であっても大企業の好条件求人を物にするというのが可能な時代になっています。
今の職場に不満を感じている人や、スキルが積めない職場であるといった方は、第二新卒としての転職でもっとよいキャリアパスを達成することも難しくないでしょう。