第二新卒の転職事情徹底調査!銀行編 2018.02.16
安定しているというイメージから銀行に採用されたいという第二新卒も多いですよね。また、決まった業務体系でない仕事をしたいなど辞めたい人も多いでしょう。
このページではそうしたと方々にとって気になるポイントである第二新卒の転職事情銀行編を徹底解説していきます。
銀行から転職する第二新卒が増えている?
まずは、今銀行に勤めていて銀行以外の会社に転職したいと考えている人に向けた転職情報をお伝えしていきたいと思います。
元銀行員の第二新卒は増えている!
メガバンクの多くがリストラや人員削減の方針を打ち出していることもあって、将来安泰だと思っていたのにと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
これまで人がしていた仕事が自動化されて減ったり、支店数を減らして必要な行員の数が減ったりと銀行業界では人員削減の流れが加速していますよね。
このため、第二新卒と呼ばれる25歳前後で転職を目指す人が銀行員でも増えているのです。みなさんも、周りで転職の話を聞いたという方が多いのではないでしょうか。
第二新卒でも銀行出身は重宝される
せっかく銀行に採用してもらったのにあまり経験を積まずに第二新卒で辞めてしまうのはもったいないと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、スキルを積んでいないと言っても銀行出身の第二新卒はどの業界でも歓迎されることが多いので、転職を有利に進められます。これまでの努力が全くの無駄になってしまうということはありませんよ。
行員の方は学歴が高いことや、新人研修なども充実していることが多いので第二新卒の転職市場では有利になるのです。
ただし、スキルを積んだ方がより重宝されるのでそこは気をつけたいポイントです。30代のバンカーの転職はとても有利に進められます。
差し迫った離職理由がないのであればバンカーとしてのスキルを積んだほうが賢いかもしれません。
金融業界内の第二新卒転職がイチオシ
もちろん全くの未経験の業種業界に転職することも可能ですが、現在銀行に務めているという人には金融業界内での転職がおすすめです。少しでも得てきた金融業界での経験が活かせるので他の応募者よりもスムーズに採用されるでしょう。
また、新しいことに挑戦することよりも安定性が重視される職場で働いてきた人であれば、同じ業界のほうが適性があるため転職後も働きやすいということも考えられます。
第二新卒から銀行を目指すなら知っておきたいこと
メガバンクの採用も保守的ではない!
メガバンクで働くことに憧れている第二新卒の方も多いでしょう。まずは三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行といったメガバンクでの第二新卒採用情報をまとめていきたとおもいます。
そうしたメガバンクは人気の職場ですし採用の枠は狭いと考えている人も多いでしょう。また、保守的とのイメージも強いです。そして冒頭にもご紹介したように3行とも人員削減を打ち出しています。
もちろん、人気ですし競争率は高いですが、銀行を離職する人も多いので第二新卒が採用されること実は不可能ではないです。
事実メガバンクの一つである三井住友銀行は第二新卒を採用していることHP上で明らかにしています。
新卒の採用状況からもわかるように学歴など含め狭き門ではありますが、不可能ではありませんからまずは挑戦してみましょう。
信託銀行とネット銀行は積極採用?
比較的、未経験や他業界出身者も歓迎している傾向が強い信託銀行や設立から間もなく事業拡大とともに採用を加速させているところが多いネット銀行は第二新卒の採用が多い銀行といえます。
安定性を求めて銀行に転職したいと考えている第二新卒の方はメガバンクなど絶対に潰れなそうな会社に転職したいと思っている人も多いと思います。
ただ、信託銀行は大手金融グループ傘下のことが多いですし、ネット銀行も楽天銀行やソニー銀行、じぶん銀行などどれも安定した本業を持つ企業が新規参入したというケースが多いので安定性も安心です。
投資銀行や地方銀行は狭き門
それでは第二新卒から目指すのが厳しいといわれているのはどのような銀行かご紹介したいと思います。
ひとつめは投資銀行です。メガバンクにも投資部門はありますが、ここでの投資銀行とはM&A仲介や証券取引といった投資業務に特化した金融機関を意図しています。
政府系機関や外資系の超有名銀行、M&Aに特化した好決算銀行など魅力的な企業が多いですがメガバンク以上に狭き門です。
そもそも新卒採用が少なく、経験者を採用していることが多いので第二新卒から目指すのは現在メガバンクなどに務めている方以外厳しいといえるでしょう。
また、メガバンク以上に採算が悪化し採用を絞っている地方銀行も第二新卒からの転職は厳しいといえます。
一般職と総合職ならどっちが狙い目か
次に職種という観点から第二新卒の銀行への転職を考えてみたいと思います。
総合職となればいわゆるバンカーとしてあこがれるような仕事をできる一方でその分採用が厳しいのも現実です。
一般職は未経験や他業界からでも挑戦しやすい一方で、機械化が進んでいき人員削減の対象となっている職種だけに将来性という観点では心配が残ります。
第二新卒として長いキャリアを考えていくのであればまずは総合職に挑戦したいところです。
エージェントを利用して求人を探そう
また、第二新卒としてバンカーを目指すのであれば知っておきたい1番大事なポイントは、求人はエージェントで非公開掲載されている可能性が高いということです。
もし仮に銀行が第二新卒歓迎の求人を公開してしまえば、人が集まりすぎて選考にかかる時間や費用が膨大なものになってしまいます。
ですから、そうした好条件求人はエージェントに非公開に集められ、企業側が求める条件にあった人だけコンサルタントが紹介するという形になっています。
第二新卒歓迎の求人はそうしたエージェントサービスに登録してみないと見つからない可能性も高いのです。
エージェントの中でも「リクルートエージェント」や「doda」といった大手総合系エージェントがおすすめです。
気になる第二新卒の採用基準とは
参考までに第二新卒の採用基準を紹介していきます。
あくまで参考なので応募するときは必ず採用情報を確認してみてください。
未経験でも銀行員になれる?
第二新卒で募集を行っている銀行は金融や銀行員の経験を必須としてはいなくポテンシャル採用の形を採用している会社が多いです。なので、未経験でも応募可能です。
しかし、「社員を育成する余裕がない」「即戦力が欲しい」等の傾向がある地方銀行では金融業界の経験や資格(ファイナンシャルプランナーなど)が求められる場合もあります。
求められる人物像
銀行によって求められる能力は変わってきますが、どの銀行でも共通していることは、「誠実であること」と「成長意欲が高いこと」です。
お金を扱う仕事なので誠実さは必須です。さらに、成長意欲は将来の会社の成長につながるので当然求められます。
転職に向けて踏み出そう!
ご紹介してきたように、銀行を目指すのにも、辞めるのにもデメリットがないわけではありません。
決して簡単に転職が叶う業界ではありませんが銀行ごとの特性を知り、狙いを決めて転職活動を進めていけば銀行員になれることが伝わっていれば幸いです。
また、第二新卒の今だからこそ全く新しい挑戦ができるのも事実です。第二新卒としての転職を決意したみなさんが新しいキャリアを歩めることを願っています。