第二新卒として医療福祉業界へ転職! 2017.10.03
「困っている人を助けたいけど、仕事がつらいって言うよね……」
「前職の引き継ぎと勉強を並行するのは大変かも……」
医療福祉は多かれ少なかれ人の将来に関わる、ひいては命に関わる仕事。他業界とはまた違った悩みが多い分野とも言えます。
このページでは第二新卒にとって医療福祉業界が魅力的な理由や医療福祉業界を目指すべき人の特徴、求人の特徴など第二新卒の医療福祉業界転職事情を詳しくご紹介します。
第二新卒に医療福祉業界がおすすめな理由
まずは、第二新卒が医療福祉業界を目指すのがおすすめな理由からご紹介したいと思います。
人材不足で未経験も歓迎
第二新卒に医療福祉業界がおすすめな一番の理由が未経験でも歓迎されるということです。
もちろん、看護師の業務や介護士の資格などは未経験からすぐに目指せるものではありません。
しかし、未経験や無資格でも働ける職種もたくさんあります。
とくに人手不足が深刻な業界なので第二新卒でも積極的に採用してもらえるでしょう
中途でも馴染みやすい!
看護師にしても保育士にしても介護士にしても、転職が非常に多い職種です。
また、女性の労働者が多く出産などを理由に退職・再就職をするというケースも多いです。
新卒一括採用が根強い会社では入社年度ごとでつながりが強いので第二新卒としては馴染みにくいですよね。
そうした転職後の人間関係に悩みにくいのも医療福祉業界の魅力です。
第二新卒も目指せる医療福祉業界の職種とは
医療福祉の分野は、ほとんどの仕事が人の身体や心を健全に保つことを業務内容にしています。
つまり子供から大人、高齢者まで、あらゆる年齢の人々に関わる可能性のある分野と言えます。
そのぶん仕事の種類と内容は多岐に渡ります。専門的な知識を求められるため、実際の業務に就くまで何年も勉強を求められる職種も少なくありません。
それでは未経験の第二新卒でも就ける医療福祉業界の職種は何なのでしょうか。第二新卒におすすめの職種をご紹介したいと思います。
セラピスト
マッサージやカウンセリングなど技術を通じてお客様の心身を癒すことが主な仕事です。セラピストという職業全体に厳密な定義はなく、国家資格を必要とするものから名乗れば誰でも始められるものまで幅が広いことがひとつの特徴です。
例えば、未経験の第二新卒ではサロン勤めの新米セラピストとなるルートが一般的です。この場合は、サロンに配属された時点で未経験でも「セラピスト」という看板を背負うことができます。
民間資格の所得を支援してくれるサロンも多く、実務経験を積みながら名実ともに成長していくことが可能です。
セラピストには施術の技術だけではなく、お客様の話を聞いて適切に対処するコミュニケーション能力も必要とされます
介護職
需要の増加にも関わらず、転職先として敬遠されがちな職業のひとつがホームヘルパーや介護福祉士などの介護職。
給料の低さや休みの少なさは社会問題と化しつつあり、いくら医療福祉に興味のある第二新卒と言えど躊躇している方も多いかもしれません。
しかし、求人をよく調べてみると、未経験でも福利厚生がしっかりしている求人はいくつか存在しています。分母の多さゆえに紛れてしまいがちですが、アドバイザーの手を借りれば決して見つけられない量ではありません。
また、人手不足だからこそ第二新卒も含めて未経験者を歓迎しています。いつまでたっても採用されないというような事態にはならないので魅力的と言えます。
医療福祉業界の第二新卒歓迎求人の特徴
それでは次に実際に転職サイトに掲載されている医療福祉求人の数、平均年収、勤務地など具体的な特徴を見ていきましょう。
求人数は各サイト20~80件
医療福祉業界の求人は各サイトによって、大きく求人数が異なるので業界に強いサイトを選ぶのが大切です。
具体的には、『doda』に20件程度、『リクナビNEXT』で80件程度、『マイナビジョブ20's』で30件程度の第二新卒歓迎医療福祉業界求人が公開されています。(2018年3月現在)
また、求人には業界未経験者でも歓迎しているところが多数あるので、比較的転職先を探すのは簡単ではないでしょうか。
特に介護職の割合が多いです。また、資格を持っている人は年齢に依らず高待遇を受けられるのが医療福祉業界の特徴です。
資格を持っていない人は、まず資格を取得するか、もしくはアルバイトや派遣から始めたほうがいいかもしれません。
医療介護に直接関係のない職種なら無資格でも転職が可能
医療福祉業界といってもすべての人が高齢者の介助をするわけではありません。
病院や介護施設などには調理師や、ドライバーなど資格がなくても働くことができる仕事がいくつかあります。
そうした仕事を探してみるのも医療介護業界で働く1つの手段でしょう。
未経験からの平均年収は350万円程度
医療系・福祉系の求人の平均年収は、職種や雇用形態にもよりますが約300~400万円ほどです。
特に介護業界はそこまで年収が高いわけではないので、それくらいの水準の年収が多いです。
先ほども紹介したように資格を持っていれば平均年収も高まりますし、そうでないと300万円程度の年収が一般的のようです。
医療福祉求人の勤務地は日本各地
医療福祉求人は、一部地域を除く日本各地にあります。
介護施設にしても病院にしてもどこでも必要ですから、地方でも転職のチャンスは十分あるということです。
地方で転職したい第二新卒の方にとっては嬉しい特徴ですね。
医療福祉業界はこんな人におすすめ
第二新卒の方は自分にどんな仕事が向いているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
実際に掲載されている求人にかかれている求められている人物像などから医療福祉業界に向いている第二新卒はどんな人なのかご紹介します。
小さな変化に気づくことができる人
医療介護業界で求められるのは小さな変化に気付ける人です。
医療福祉職では患者さん、高齢者などの不調などに敏感に気づくけることが大切です。
そして、幅広い対応をする必要があります。
自分が担当している人がいつもと違う場合はどこがどう違うのかなど、細かく指摘できるような観察力のある人だとなおいいですね。
責任感や思いやりの心が強い人
医療福祉業界は人と関わり、人の命に関わる仕事なので、責任感が強い人が求められます。
「この人を助けたい」「この人に元気になってもらいたい」と考えることができ、それに向けて献身的にサポートができるような人でなければ仕事は続きません。
責任を持った行動ができる人でなければ医療福祉業界で働くことは難しいでしょう。
また、耳が遠い人やゆっくりしか動けない人にも辛抱強くそして優しく接しなくていけないのです。思いやりを持てる人であるということが必要とされているでしょう。
実際に掲載されている求人を見てみても「ホスピタリティをお持ちの方」といった人物像を求めています。
協調性がある人
医療福祉業界では他の人との協力が必要不可欠です。
自分の能力には限界がありますし、資格の関係で分業されている仕事もたくさんあります。
そのため誰かと協力してなにかをすることが得意な人、得意とまでは言わなくても人と協力することに苦手意識がない人でなければなりません。
医療福祉業界への転職を成功させるポイント
それでは第二新卒が医療福祉業界への転職を成功させるコツはなんでしょうか。
資格を得る
資格があるから即戦力になれるかと言われればそうではありませんが、資格を取得すること自体があなたのバイタリティのアピールになるわけです。
また、資格によって法的に可能となる業務の幅も増えます。施設や企業にとってみれば資格保有者を採用したくなるのは当然と言えます。
医療事務の資格や栄養士の資格など医療福祉系の求人で重宝される資格は多くあります。そんなに難しくない資格も多いですから、可能であれば取得しておくと転職を有利に進められるでしょう。
業界に強い転職サービスを活用しよう。
第二新卒を歓迎している医療福祉業界の求人のところでもご紹介しましたが、転職エージェントによって医療福祉業界の求人数は大きく異なっています。
医療福祉業界に強いエージェントを利用するのが転職成功への一番の近道でしょう。
また、介護職に特化した転職サービスなどもあるので未経験歓迎のサイトであればそうしたサービスを活用するのも賢い手ですよ。
第二新卒として医療福祉業界に挑戦しよう!
激務という印象も強い医療福祉業界ですが、人を助けることが嬉しい、楽しいと感じる方にとってはとても魅力的な業界ですよね。
そしてなにより人手不足のため未経験の第二新卒にも目指しやすい業界になっています。
今回ご紹介した医療福祉業界に向いている人というのに当てはまると感じた人は、転職に挑戦すると良いのではないでしょうか。