看護師の第二新卒は転職できるの? 2017.09.07
第二新卒は一般的に、社会人になってから3年以内に退職した人を指します。
第二新卒を積極的に採用しようとする企業は年々増えてきていますが、医療業界ではどうなのでしょうか?
第二新卒の多くの人は初めての転職になり、志望動機や以前勤めていた病院の退職理由の答え方など、不安に思う点は多いですよね。
自分に合った病院を探すためにはどういったことに気をつけて転職活動を進めていけばいいのでしょうか?
第二新卒に企業が求める人材はどういう人?
一般企業で第二新卒を採用する理由で多いものは、社会人経験があるため、基本的なビジネスマナーが身についていて教育するのにコストがかからないためと言われています。
また、前の職場での経験も浅いために新しい職場に馴染みやすいという理由もあります。
しかし、これは一般企業の考えで、経験や知識が必要とのなる医療業界には必ずしも当てはまるとは限りません。
第二新卒者が看護の仕事で転職するうえで病院や施設が重視しているポイントはどういったところでしょうか。
臨床経験は3年以上が望ましい
第二新卒者向けの求人を検索してみると求人数は多くあり、一見転職もしやすそうに見えます。
しかし、募集要項を見てみると臨床経験3年以上と記載されているところが目立ちます。
採用する側としては、現場で働き始めてから2年以内でやめた看護師にあまり印象を持ちません。
臨床経験が少ない人は、スキルや知識において新人とあまり変わらず即戦力にならないと考える人が多いからです。
しかし、医療業界全体を見てみると看護師不足と言われるほど看護師の数が足りていないので、臨床経験があまりなくても転職を成功させることはできます。
若さでアピール!
いくら人手が足りていないといっても、自分の気持をそのまま面接で話しては受かりづらくなってしまいます。
退職理由は「合わなかった」、「労働環境が悪かった」などのマイナスな話は避け、「積極的に知識を身に着け経験を積んでいきたい!」など成長意欲を見せる内容にしましょう。
また、第二新卒の一番の強みは「若さ」です。
特に病棟勤務の場合、夜勤があり生活が不規則になりがちで体力面でのアピールは非常に大きいといえます。
第二新卒は知識や経験がない分、体力面などの若さや積極性でアピールしましょう!
転職先の選ぶときは自分のこれからを考えよう!
第二新卒の人が次の職場を決める時は当然ながら人によって希望する就労条件は変わってきます。
最初の勤務先が激務で転職先ではあまり忙しくないところを希望する人。
これから看護師としてキャリアアップを考えて、経験の積めるところに転職する人など、退職理由に合わせた新しい職場を見つけましょう。
その時に、どういったことに気を付けて応募する病院や施設を決めていけばいいか紹介していきます。
看護師としてのキャリアアップしていきたい人
自分の将来を考えたときに、これから先も看護に携わった仕事を続けていきたい人や幅広い知識を身に着けて経験を積んでいきたい人には、教育制度の充実した病院を選ぶべきです。
特に第二新卒者で2年以内で転職する方は、ある程度の仕事ができても、まだまだ一人前とは思ってもらえないことが多いので、しっかりスキルアップしていきましょう。
プリセプター制度であることはもちろん、研修も充実しているところが望ましいです。
ある程度の経験や知識を身に着けることで、結婚や出産などで一度現場離れても現場に復帰しやすくなります。
規則正しい生活を送りたい方
看護師は日勤の場合でも20時過ぎまで残ることもあり、少し落ち着いたところで働きたいと考える人も少なくないでしょう。
そういった人は、クリニックや介護施設での勤務は夜勤がないことからいいかもしれません。
クリニックや介護施設は、職員の数も病院に比べて少ないため、人間関係も良好なことがおおく患者さん一人ひとりと向き合った看護をすることができます。
しかし、こういった職場では即戦力を求められることが多く、求人で第二新卒者歓迎となっていてもどのくらいの経験が必要なのか確認しておく必要があります。
そのため、第二新卒の場合は一旦教育体制の整った大きい病院で働きある程度経験を積んでから、クリニックや介護施設での働くのがおすすめです。
看護師として転職を成功させよう!
ここまでをまとめてみると、第二新卒者の看護の仕事での転職は、一般の第二新卒者に比べて少し難しいですが十分に成功させることができます。
面接で退職理由を言うときはなるべくマイナスな理由での退職をさけ、あくまで自分自身の成長のために新しい職場で働きたいということを伝えましょう。
また、第二新卒の一番の売りである「若さ」をしっかりアピールしていくことで新しい職場への内定ももらいやすくなります。
また、転職エージェントに登録することで、働きながらでも自分の希望通りの職場を見つけやすくなります。
大手の転職エージェントよりは看護師専門のものに登録したほうが転職しやすくなると思うので、登録してみてください。