第二新卒の面接では転職理由の伝え方が大切!どう伝えればいいの? 2017.09.11
大学生の頃、頑張って就職活動をして掴んだ内定。
しかし、会社に入って実際に働き始めてみたら、「こんなはずじゃなかった…」「自分の思い描いていた社会人生活はこんなものではない!」と思うことはありますよね。
そこでチラつく転職の2文字。
まだあなたが入社してから1~3年目であれば、第二新卒採用制度を利用して再就職するのもひとつの方法です。
しかし、その際に避けて通ることができないのが面接。
そして、必ずと言っていいほど聞かれるであろう質問が「なぜ転職をするのか」です。
そこで、このページでは、第二新卒の方が面接で上手く転職理由を説明する方法をご紹介していこうと思います。
第二新卒の転職で面接官が見ていること
まず、面接官が第二新卒の方を採用する際に見ていることは、「意欲」「人間性」「長く在籍し、貢献してくれるか」です。
中途採用であれば、その方がそれまでに積み上げてきた経験やスキルなどが自社で活かせるかどうかを重視されます。
第二新卒の段階であれば、社会人になってからの経験がまだ浅く、企業に染まりきっていないことがメリットになります。
しかし、仕事に対してのモチベーションや、会社の人間関係に上手く対応できるかという点で不安を感じられるのも確かです。
人材の採用や育成にはとてもコストがかかるものです。
前職は数年でやめてしまっているけれど、今回は長く働いて(最低でもかけたコスト分は)会社に貢献してくれるかどうかは第二新卒を採用する側にとって、とても気になるポイントです。
まずはこれらのことを押さえたうえで、面接に臨むことを心掛けましょう。
第二新卒の転職理由としてアピールする点
実際に面接で第二新卒の方が転職理由を説明する際のアピールはどのようにすればいいのでしょうか。
アピールするべき点は2つあります。
新たな仕事への意欲を伝える
新たな仕事をする際になぜその仕事をしたいのか、実際に働いたらどんなことができるのかを伝えることは十分転職の理由になります。
こういった前向きなことを伝えるのはポジティブな印象を採用担当者に与えます。
自分から貪欲になにかに挑戦したり、成し遂げたりといった具体的な経験を挙げて、新たな仕事に対しての前向きな気持ちをアピールしましょう。
自分の描く将来像を伝える
あなたは、ご自分自身のキャリアプランを、具体的に思い描けていますか?
将来なりたい姿というのは、十分に転職理由になりえます。
「実際に働いてみて、具体的なキャリアプランが思い描けてきた。その結果、現職が自分自身の理想とするキャリアプランとはかけ離れていることに気がつき転職を決意した」と伝えれば前向きに自分の将来を考え、実行していることがアピールできるので効果的です。
さらに、粘り強い姿勢をご自身の経験からつけ加えることで、次の会社では長期的に会社に貢献して、キャリアを積んでいくイメージを与えることができます。
第二新卒が退職理由を説明する際に注意したいポイント
第二新卒の方が転職を考える際、正直に言ってしまえば入社前のイメージとギャップや労働環境についての不満、やりたくない仕事ばかりさせられるなど、ネガティブな退職理由がたくさん上がるかと思います。
実際に、リクナビNEXTがインターネットを通じてとったアンケートでも、人間関係や労働環境に不満があったという転職理由が6割以上を占めています。
しかし、もちろんそうした本音をそのままの言葉で伝えてしまったら、当然面接官があなたに持つイメージは悪くなってしまいます。
第二新卒の方が面接に臨む際に気を付けるべき点・避けるべきことを見ていきましょう。
待遇の悪さを理由にしない
実際のところ会社の福利厚生や労働時間、給料などの待遇が悪いことがきっかけで辞めることを決めた方は多いですよね。
しかしそれをそのまま伝えると「この人はうちの条件だけを見ていて、仕事に対してのやる気はないかもしれない」と思われてしまいます。
仕事内容の中で、今の会社にはなくて志望する会社にはある点を挙げて、業務へのやる気を理由とした方が無難です。
また、条件で選んでいる人よりも仕事内容で選んでいる人の方が会社に定着してくれるだろうと考えてもらえます。
ですから、条件面を転職理由にするのは避けたいですね。
最大限努力したことを伝える
第二新卒を採用する時には特に、自ら業務内容に対して努力していく姿勢が求められます。
教わるのを待つような受け身な姿勢は、採用担当者にとってマイナスイメージです。
前の会社では成長できないと感じたといった周りを原因にして漠然とした退職理由を説明するのはよくありません。
「今の会社では、仕事の成果を正当に評価されないため、自分の努力次第で成長する環境が与えられる会社にはいりたい」といったように、努力した経験談なども踏まえながら自ら成長していく姿勢をアピールした方がよいでしょう。
したくないという表現をしない
ものは言いようという言葉があるように、ネガティブな退職理由をポジティブに変えるのも意識したいポイントです。
営業が嫌だと説明するのではなく、「既存のものを売るだけではなく、1から企画していく仕事に興味をもちました。」といったように”したくない”ではなく他の何かを”したい”という説明を心がけたいですね
人間関係の不満も避けたい
人間関係を理由に退職する人は多いと思いますが、印象が悪くなってしまうので注意が必要です。
いろいろな人がいる環境で仕事をしなければならないのは、どの会社でも一緒ですから人間関係とまとめてしまうのは良くないです。
避けるのが無難ですが、どうしても理由として説明したいのであれば相手の考え方への理解を示すと大人な対応として受け入れられるでしょう。
志望動機との繋がりも大切
退職理由と志望動機が全く違うものだったら、志望動機はただの建前だとすぐにバレてしまいます。
退職理由と志望理由の一貫性を意識して、数ある理由から取捨選択するイメージで転職理由を説明しましょう。
そうすると自ずとマイナスな表現は避けられ、新しい仕事につながる表現になるのでしっかりと抑えたいポイントです。
これさえ見れば大丈夫!転職理由例
それでは、これまでのアピールしたい点と注意したいポイントを踏まえて、第二新卒が面接を突破できる転職理由例文を2つとNGな転職理由例文を1つご紹介したいと思います。
好印象な転職理由例その1
前職では、個人ごとに営業成績を競う文化になっておりあまり協力する文化ではありませんでした。
そうした環境の中でも自分なりに工夫したり、先輩の方法から学ぶ中で営業成績を伸ばしていきましたが、やはりチームで働きたいという気持ちがだんだんと強くなってきました。
また、新規開拓を中心に営業をしていたのですが、よりお客様と長く丁寧に関わりたいと感じたのも転職を決意した理由です。
ノルマがつらい、飛び込み営業がつらいと言うと不満になってしまいますが、他の形で働きたいという前向きな表現になっています。
また、与えられた環境の中で試行錯誤をしたアピールもできているので、好印象な例文です。
好印象な転職理由例その2
前職では、総務部で経理事務などを担当しておりました。
可能な限り日々の業務を効率化しようと、マクロを使った新しい方法などを提案していました。
しかし、それまでのやり方を変更したくない上司の反対にあってしまいました。
どの程度業務時間を削減できるのかなどをプレゼンしたのですが、なかなか受け入れてもらえずこれ以上は難しいと感じました。
そんな時、年齢などに関係なく主体的に考え、意見するという自主性に重きをおいた御社の求人を目にしました。
志望理由と転職理由がきれいにつながっている転職理由で好印象でしょう。
また一度の挫折ではなく、意見を聞き入ってもらおうと努力をした上で、それでもだめだったという説明になっています。
こうすれば周りのせいだけにするマイナスなイメージにはなりませんよね。
NGな転職理由例
前職では残業が長く、給与も低かったため以前から転職を希望していました。
また研修制度なども充実しておらず、将来のキャリアを考えても職場を変えるべきだと考えました。
環境のせいにして努力した形跡も見られませんし、なにより志望動機につながるような前向きな理由が見受けられないです。
これではなかなか採用されないだろうというNGな例文です。
本音としてはこうした理由の方が多いと思いますが、上の二つのように丁寧に前向きな理由にしたいですね。
第二新卒での面接では転職の理由をうまく伝えよう
いかがでしたか?第二新卒での面接では、3年のキャリアを待たずしても早く次の仕事を探すほどの理由が説明できないといけません。
ネガティブな理由で転職を決意された方も多いとは思いますが、採用担当者にアピールするには、ポジティブなイメージを持たせることができるような理由を伝えましょう。
「自分自身のキャリアプランを中長期的に描いて、それを実現させられるような企業に移りたい」など仕事に対して前向きなイメージをアピールできる理由を伝えましょう。
第二新卒の転職では面接官に積極的な印象が伝えることが大切です。
自分の納得のいくような企業選びをしてくださいね。